兄弟米

千葉の片田舎に生まれた農家の小倅が、何の因果か音楽の虜。
唄が好きだと自覚してから気付けば早や三十年は過ぎた模様。

そんな男が徒然なるままに音楽の話をポロリポロリと紡いでみよう。

もしも俺が仙人だったなら、霞じゃなくて音楽を食べて生きよう。
もしも俺がバクだったなら、夢じゃなくて音楽を食べて生きよう。

可笑しいかい?笑いなよ。
でもね、出来る出来ないは俺が決めるよ。

chata

Trilogy | Emerson, Lake & Palmer

2010-08-22 20:22

Trilogy | Emerson, Lake & Palmer

4ヶ月近く放置とは大変申し訳ございませんでした。
お相手は相変わらず音楽を聴いていない洪 泰和(バイト)です。

私自身、好きなミュージシャンや影響を受けたミュージシャンをプロフィールで公表する事はあまりありません。
そんな処で手の内を見せてどうする!と云うか、あまり多くを聴いていないので公表するのもお恥ずかしいと。
ええ、私が機材リストを公表しないのと同じ理屈でございます。

まぁ、そんな感じなので「どんな音楽がお好きなんですか?」と訊かれると一寸困ります。
若い頃は※「プログレッシブ・ロックが好きです。」と答えていましたが、一般人がプログレッシブ・ロックを知っている事は稀で、どんなジャンルなのかを説明するのに四苦八苦、結局どんなものか理解に至らないなんて面倒な流れがありました。
最近は「ファンクです」と答えてその場を凌いでいます。まだこっちの方がイメージし易い様で。

で、何の噺だ?
あー、そんな私が多くを語らない大好きなバンド、Emerson, Lake & Palmerのアルバム『Trilogy』のご紹介です。

Emerson, Lake & Palmer(以下EL&P)は名前の通り、キース・エマーソン(Key)、グレッグ・レイク(Ba+Vo)、カール・パーマー(Dr)による3人編成のバンドで、まず「バンド名もうちょっと工夫しろよ!」とツッコミたくなります。

続いてプログレッシブロックとは何かと云う噺になりますが、そんなものを説明するのは無為です。
百見は一聞に如かずです。
ここでは割愛します。

EL&Pの代表作と云えば私の中では『TARKUS』なんですが(実際は『展覧会の絵』と云われる事が多い)、今回は敢えて『Trilogy』で行きます。
と、云うのも私の所有CDには勿論EL&Pが存在してますが、何故か時期に因って数枚紛失してます。(誰に貸したか解らなくなった)
今回失くなっているのに気付いたのは『Trilogy』だったので再入手した、と云う理由なだけです。

初期のアルバムならどれを聴いても逸品なんですが、冗長なプログレ楽曲の中でもポップで時間も短い『Hoedown』が収録されているのが一番のインパクトかもしれません。
この曲のテンションとスピード感は聴いていてとても爽快です。この演奏をホントに3人でやってのける演奏力にも驚かされます。(ムービー参照)

『From The Beginning』の渋さも好きなのですが、本作で最も秀逸なのは1曲目『The Endless Enigma, Part 1』の1分40秒あたりから2分20秒あたりまでのフレーズです。そこだけでこのアルバムの価値があります。欲を云うならそのフレーズが楽曲中何度か登場してくれると最高でした。

プログレは全体を愉しむのも良いのですが、気に入ったフレーズの為に聴くのも良い訳です。
其の意味ではこの『The Endless Enigma, Part 1』は最高です。
是非お聴き下さい。

付け加えるならばジャケットの趣味の悪さも逸品です。
是非CDでお求め下さい。

と云うだけの話でしたと。

  • 2010-08-22
  • カテゴリー: 音楽レビュー

洪 泰和

洪 泰和

PSyXの統括。 DTMプログラマー。 鍵盤楽器奏者。 楽曲制作全般からデザイン、事務となんでもこなす。