洪 泰和はピアニストではない
2017-06-25 14:21
折角WebサイトをWordPressに組み込んだと云うのに早速ご無沙汰しております。
まだ幾つか改修箇所が残っていますが、毎度の事乍ら時間と気力が足りませんね。
6月10日に行われた春山弘臣ライブの振り返りなど。
marinoiさんの企画イベントで、春山弘臣のステージに十数年振りお呼ばれしました。
今回の編成は、春山弘臣 [ Vo+Gt ]、mauyaMax [ Perc ]、私 [ Pf ]の3人構成。
難度高めの春山弘臣
春山の曲はコード、演奏共に難しい事は解っていたけど、想像を超える苦戦。
音源のピアノを継承しつつ更に上回る方法はないかとか、新規でアレンジする楽曲に対しても無難な感じは厭だとか、まぁ、云ってみれば自ら苦戦させている部分も多かった訳ですが。
最近ライブの本数も少ないので、ある程度ライブの度に課題を作ってクリアする事をしないと音楽に対する姿勢がダレるんですよね。
セットリストの中には、私の洗練された編曲が冴え渡る名曲バラード『Y』が加えられておりまりしたが、久々弾いてみると13年前に編曲した曲なのに、演奏が若干難しく「本当に自分成長してるのか?」と不安になる事もしばしば。
まぁ、そんなこんなで直近は朝練もしつつ本番当日を迎えました。
会場は東中野のALT_SPEAKER。
勿論初めまして。
グランドピアノがあるライブハウスはテンション上がりますね。
ピアニストとの境界線
リハーサルで他のピアニストさんの演奏を聴いて毎回思う事があります。
「嗚呼、此の人はピアニストだ。」
逆説的に云うと自分の演奏がピアニストではないなと云う事なんですが、今回の出演者さんの演奏を聴いて久々それを感じました。
相手のピアノ技術が高いとその分だけ自分が非ピアニストだと感じます。
ピアノコンプレックス
私は4歳から9歳までピアノを習い、その影響もあって後に鍵盤楽器を扱う事になるのですが、此の期間全くと云って良いくらいピアノに関心が無かったので基礎が全然形成されておりません。
高校生になって本格的に音楽活動を開始しますが、演奏よりはシーケンサーを駆使した楽曲制作が主で、楽器もシンセサイザーだった事からピアノとは掛け離れた自己流奏法で長らく来てしまいました。
まぁ、これが一種のピアノコンプレックスとなっている訳です。
ここ10年程はピアノの指導を受ける事で幾らか解消は出来て来たと思いつつも、やればやる程ピアノ作法のハードルの高さを感じてしまう訳で。
都合よく解釈の拡大
今回の春山の感想の中で、
「特に、やっぱり久しぶりにサポートしてくれた洪泰和のピアノ。
テクニックもしっかりあるんだけど。なんつーか…色って言うか匂いがあるんだよね、こいつのピアノには。」(一部抜粋)
と云ってもらったのですが、おそらくピアニストとしてのバックボーンを持たないアレンジや演奏が其処にはあるのではないかなと。
ただ、今回の春山の感想を読んで「此れも個性として捉えて良いのかな。」と多少感じる事は出来ました。
そんな感じで未だに自分がピアニストだとは畏れ多くて名乗れませんが、そこにネガティブにならない様精進して行きたいなと思う訳です。
- 2017-06-25
- カテゴリー: ライブレポート